(photo by Ruth school)
メガネを掛けるように、手袋をするように、アクセサリーをつけるように、あるいは洋服を着るように、「コンピュータを身につける」時代が刻一刻と迫っている。
有名なところでは、テスト販売(エクスプローラー版)として発表されたGoogle Glassがある。Google Glassは2015年1月19日で販売終了となったが、おそらく似たような商品は次々発表されることになるだろう。
<Google Glass>
(photo by Carolina di Paola)
身体につけるコンピュータは、総じて「ウェアラブルコンピュータ」と呼ばれている。今回は、ウェアラブルコンピュータが普及すると我々のライフスタイルはどう変わってゆくかを解説することにしよう。
◆メガネ型コンピュータ
人間は視覚が中心であるため、おそらくメガネ型コンピュータが、ウェアラブルコンピュータの中心的地位を占めることになるだろう。
メガネ型コンピュータの最大の特徴は、メガネのグラスがモニターになるということである。
つまり、メガネ型コンピュータを掛けると、普通の風景と共に、目の前にある人物や建物、店舗、商品などの情報が瞬時にることが出来るのだ。
また、ナビゲーションシステムも搭載できるので、道案内も非常に判りやすくなる。
メガネ型コンピュータをつけていると、誰かと話すときでも、相手の名前・職業・年齢はもちろんこれまでどのような会話をしてきたのかを瞬時にデータとして表示できる。相手がSNSに情報を発信していればすぐに閲覧して、話題を展開させる事も可能だ。
また、レストランなどを探しているときでも、その店の近くに行けば、メニュー、値段、利用者の評判などが瞬時に見ることが出来る。
また、なにか買い物をするときには、その商品をメガネ型コンピュータで見れば、他店での販売価格もすぐに確認することも可能だ。
今現在、同じようなことをしようと思えば、スマートフォンを出して、色々検索しながら情報を探さなければならないが、メガネ型コンピュータはビジュアルで対象物を判断するので、その手間がまったく必要なくなるのである。
したがって、メガネ型コンピュータが普及すると、我々のコミュニケーション力と情報収集の方法がまったく変わってしまうのだ。
◆腕時計型コンピュータ
メガネ型コンピュータに続いて普及しそうなのが、腕時計型のウェアラブルコンピュータである。
今でもスマートフォンを腕に取り付けるフォルダーが発売されているが、それがより高度化・小型化・軽量化されて腕時計型になるイメージである。
(photo by Ruth school)
上記のサンプルの写真はまだまだ大きいが、これが薄型になり軽量化されたら、一気に普及する可能性を秘めている。
もちろん、現在携帯電話やスマートフォンで行っている通話やメールは、この腕時計型コンピュータで行うようになる。
◆四肢機能補完型コンピュータ
腕や脚などに衣服のようなコンピュータをつけて、四肢の動きを補完するコンピュータもいずれ登場するだろう。
これにより、スポーツ、ダンス、細かな手作業などの動きがコンピュータのプログラムによってコントロールすることが可能となり技術の習得が革命的に簡単になるはずだ。
たとえば、ピアノやギターの弾き方をレッスンする場合、下の画像のような補完型コンピュータをつけると、コンピュータが弾き方を教えてくれるのだ。
また、文字の練習をする場合でも、コンピュータがそれを強力にサポートしてくれることだろう。
また、四肢機能補完型コンピュータは、身体に障害を持つ方々をサポートすることも可能である。
さて、ウェアラブルコンピュータをざっと説明したが、これらが身近な存在として登場してくるのは、それほど遠い先のことではないだろう。
スマートフォンに慣れ親しむ期間も、まもなく終わりを告げるのかもしれない。